妊婦検診は、母体と胎児の両方の健康をチェックしています。
毎回忘れずに検診を受けましょうね。
妊婦検診は、妊娠中の異常をより早く見つけるために行われます。
妊婦検診の間隔は、妊娠7ヶ月までは4週間に1回、8,9ヶ月では2週間に一回、10ヶ月では毎週妊婦検診を行うのが普通です。
妊婦検診の内容は、体重測定、血圧測定、尿検査、問診、浮腫検査、腹囲・子宮底長測定、超音波検査などです。
妊婦検診の体重測定は、妊娠中毒や難産の原因となる体重の急激な増加を確認します。妊娠初期は、つわりのための体重低下、妊娠中期からは体重の増加に注意です。
妊娠中の体重増加は8〜12キロくらいが適正とされています。妊娠中は、出産に向けて体が準備しようとホルモンを出すために普通の時より
太りやすくなります。つわりの時期が終ると食欲旺盛になり、運動不足(体を気遣うため)も重なりカロリー消費が不足しがちです。
最近の産婦人科では、体重チェックがきびしいところも多いと聞きますが、個人差はありますが適正体重くらいの増加が無いと産後がつらいのではないかと思います。
出産後は、母乳育児をすると体重が減っていくためです。もちろん胎児が大きくなりすぎると出産が大変ですし、妊娠中毒などを警戒しての注意だと思われます。
妊婦検診の血圧測定は、普段の血圧を把握しておくことは大切です。最高血圧が140mm/kg、最低血圧が90mm/kg以上で高血圧と診断されます。
最低血圧の方が重視されますね。血圧測定の結果も妊娠中毒の発見に役立っています。血圧測定は、慌てないで落ち着いて測定しましょう。緊張するだけで血圧は上昇します。
妊婦検診の尿検査は、たんぱくや糖がでていないかを毎回確認します。たんぱくが出ていると妊娠中毒の疑いがあります。糖が出ていると妊娠性の糖尿病の疑いがあります。
妊娠中は、たんぱくや糖は出やすくなっているので1度出てもあまり心配しすぎないで下さい。その後の経過を観察して対応します。
疲れや睡眠不足でもたんぱくは出やすくなるので休息が大切です。妊婦検診の前日や朝食に甘いものを食べすぎると糖がでることがあるので注意します。
妊娠検診の問診は、妊娠中の経過を確認するためです。疑問に思うことは、先生に積極的に尋ねて下さい。アドバイスを受けることもできますし、
出産までお世話になるのですから、コミュニュケーションをとることは大切ですね。
妊婦検診の浮腫検査は、すねを押して戻りをチェックしてむくみの確認をします。戻りが悪いと要注意です。妊娠中は腎臓の負担が大きいので
むくみが出ることがあり、あまりひどいと入院の必要があります。妊娠中毒症のチェックにもなります。
妊婦検診の腹囲・子宮底長測定は、病院によっては測定していないところもあります。
腹囲は、おへそ付近のおなかの一番ふくらんだ部分をメジャーで測ります。
子宮底長は、恥骨の上端から子宮の一番上までの長さをメジャーで測ります。
腹囲・子宮底長のどちらもベッドに仰向けになった状態で測定します。胎児の発育や羊水が正常かの目安になります。
母体の太りすぎの確認にもなります。
妊婦検診の超音波検査は、2種類の検査方法があります。経膣プローブ法と経腹プローブ法です。
経膣プローブ法は、妊娠初期に使用される方法で細長いプローブを膣内に直接挿入して胎児を確認する方法です。
経腹プローブ法は、プローブをおなかの上にあてて診断します。
超音波診断で胎児の成長、位置、大きさ、性別などがわかります。
最近の産婦人科では、胎児の超音波検査をビデオにとってくれるところもありますね。
妊婦検診は、母体と胎児の両方の健康をチェックしていますので、定期的に欠かさず受けましょうね。